省エネ調理方法をご紹介します
(財)ベターホーム協会では、2010年6月に発行した冊子「家庭でできるCO2削減読本」で、省エネできる調理方法をご紹介いたしました。震災の影響で、家庭でもエネルギーの使用を抑制する必要がある今、多くの方に参考にしていただくため、ノウハウを掲載いたします。
【省エネのための3つの調理方法】
●保温調理 布などで包んで鍋の余熱を有効利用し、加熱時間を短くする方法
●余熱調理 加熱後火を消し、鍋をコンロに置いたまま、コンロと鍋の余熱を利用して仕上げる方法
●同時調理 オーブントースター、グリル、鍋などで、2〜3品を同時に調理する方法
●保温調理の方法
向いている料理は? 煮ものが向いています
煮ものや、ことこと加熱して作るスープなどが向いています。短時間で仕上げる炒めものは向きません。
材料は? 火のとおりがいいように
・野菜→にんじん、じゃがいもなどのかたくて火がとおりにくいものは、やや小さめに切ります。
・肉→とり肉、薄切り肉などが向きます。加熱で肉が縮んで厚みを増すと、火が通りにくくなるので、皮に切り目を入れたり筋を切るなどします。
味付けは? 調味料は同じ。材料が煮汁にひたるようにします
煮汁にひたっていないと、味のしみこみや火のとおりが悪くなります。材料がひたるよう、水やだしの量で調節してください。ただし、煮汁が多すぎると味が悪くなります。(蒸発しないため)
加熱時間は? 保温前の加熱で、完全に火を通します
沸騰してから火を切るまでの加熱時間で、材料に完全に火を通します。
保温時間は? 1時間以内にします
部屋の温度や包み方によって状態に違いが出ますが、衛生のため、保温時間は1時間以内にします。加熱が足りないと感じたら、食べる前に火にかけて仕上げる時間で調整しましょう。
保温調理のレシピはこちらから
注意点もお読みください
●余熱調理の方法
●同時調理の方法
朝ごはん用にトーストとおかず、おつまみ3品を一度に、メインとつけあわせを一緒になど、別々に加熱するより効率的な調理方法。詳細は、レシピのページをご覧ください
省エネ調理「保温調理」「余熱調理」「同時調理」レシピ
【保温調理、余熱調理の注意点】
使う鍋は厚手のものを
・ステンレス・アルミ・ほうろうなどの、厚手で保温力の高い鍋を使いましょう。
鍋の中を高温に保つ
・衛生上の安全のためにも、保温中は鍋の中を高温に保つことが重要です。
・保温調理の場合は、すぐに包めるように、あらかじめ新聞紙などを広げて準備しておきましょう。
・火を消す前にぴったりとふたをしてから10秒以上加熱しましょう。
・保温・余熱中は、鍋のふたを開け閉めしないでください。
再加熱してから
・保温したものは、安全のため、食べる前に必ずもう一度しっかりと加熱しましょう(沸騰後1分以上)
・冷やして食べるものはあら熱がとれてから冷蔵庫に入れます。
レシピは正確に
・レシピに「沸騰後3分」などとある場合、沸騰するまでの時間は含みません。必ず「沸騰してから3分」加熱してください。
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