2012年05月25日

お役立ち情報!乾物豆知識

そもそも乾物には、どんな栄養・特徴があるの?
「乾物料理読本」でとりあげた5種類の乾物の栄養・特徴を詳しく紹介します。

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ひじき…海藻のひじきをゆでて乾燥させたもの。磯の香りと栄養満点。

●葉の部分で粒状の「芽ひじき」と、茎の部分で棒状の「長ひじき」がある。
●鉄分、カルシウム、食物繊維が豊富。
●芽ひじきは水でもどすと、かさは3~4倍、重さは10~11倍になる。
●長ひじきのほうが芽ひじきよりも太く、吸水に時間がかかる。
●長ひじきは繊維がやわらかく、味のしみこみがよいが、煮くずれしやすいので注意する。
●開封しても常温で長期保存できる。
<写真> 芽ひじき(上)、長ひじき(下)

切り干しだいこん…大根を切って乾燥させたもの。

●一般的には大根をせん切りにして干したものを「切り干し大根」というが、地方によって切り方が異なり、名称もさまざま。小口に切って干した「花丸切り干し大根」、縦4つ割りの「割り干し大根」などがある。
●カリウム、カルシウム、食物繊維が豊富。
●水でもどすと、かさは1.3~1.5倍、重量は4~5倍になる。
●淡い黄色でつやのあるものを選ぶ。古くなると、茶色くなってにおいがきつくなりやすいので、できれば開封後は冷蔵か冷凍保存がよい。凍ったまま水につけてもどす。

干ししいたけ…しいたけを乾燥させたもの。うま味成分がたっぷり。

●肉厚で丸っこい「冬菇(どんこ)」と、かさが開いて薄い「香信(こうしん)」が一般的。
●食物繊維やビタミンD、うま味成分のグアニル酸やグルタミン酸が豊富。
●水でもどすと、かさは1.5倍、重量は5倍になる。
●香信は早くもどり、値段が手ごろ。小さく切って使うときや水でもどさず使うときは「香信」、形のまま使うときは「冬菇」がおすすめ。
●湿気を含むとかさの裏が褐色になって特有の香りが損なわれる。長期保存するときは、冷蔵か冷凍が安心。
<写真> 香信(上)、冬菇(下)

麩(ふ)(焼き麩)…小麦粉に含まれるたんぱく質グルテンを練り合わせ、焼いたもの。

●製法や形により、さまざまな種類があり、地方によって呼び名も異なる。代表的なものは、弾力と歯ごたえがある「車麩(くるまふ)」、なめらかな口当たりで使いやすい「小町麩(こまちふ)」。おつゆ麩やかんぜ麩なども、小町麩と同じ使い方ができる。
●植物性たんぱく質が豊富。肉や魚などの動物性たんぱく質に比べ、低カロリーで消化がよい。
●車麩は水でもどすと、かさは1.2倍、重量は4.5倍になる。
●密封して高温多湿を避ければ、開封後も常温で長期保存できる。
<写真> 車麩(上)、小町麩(下)

高野豆腐…豆腐を凍らせて、脱水、乾燥させたもの。

●最近は、水でもどさずに直接煮汁の中に入れて使えるものが多い。
●たんぱく質、カルシウムが豊富。高野豆腐1個=もめん豆腐1/2~1/3丁に相当する。
●水でもどすと、かさは1.2~1.5倍、重量は6倍になる。
●脂質を多く含んでいるので、酸化しやすい。開封後は、なるべく早めに使い切るようにする。色が茶褐色に変色したものは油くさくなることもある。

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