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つま、といってまず思い浮かぶのは、さしみのわきに添えられる細く切っただいこんではないでしょうか。このように、さしみや汁ものにあしらう野菜、海藻などを、つまといいます。また、そのほか一緒に添えられる、穂じそやわさびなども、つまの範ちゅうに入ります。
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より細かく分ければ、穂じそや防風などは狭い意味での「つま」、わさびやしょうがなどは「辛味」、そして、一般的につまと呼んでいる野菜を細く切ったものは、「けん」といいます。
けんはだいこんのほか、きゅうり、うどなどがよく使われ、さしみの後ろに山高に盛ったり、下に敷いたりします。下に敷く場合は「敷きづま」ともいいます。
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つまには、主になる素材の見た目や味を引き立てたり、口の中をさっぱりさせる効果があります。また、漢字で書くなら「妻」(または当て字で具)で、主人を立て、内助の功に励む…まさによくできた妻というわけです。
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