【連載・わたしのみそ作り】番外編 みそのことば(3)みそをめぐる慣用句
この連載では、ベターホームの先生・スタッフ計9名の「みそ係」が、自宅でみそを作る様子をご紹介しています。これまでの目次はこちらから→
みその完成まであと少し。月末にはできあがったみその様子をご紹介できそうですが、それまではみそに関する「ことば」のミニ知識をお伝えします。
今回は、みそをめぐる慣用句について。昔から身近な食べものだったみそは、慣用句にも使われています。スタッフのぱせりとふたばの葉っぱコンビが用例とともにご紹介します。
●手前みそ
「ベターホームのお料理教室は、実用的な内容が習えて、先生たちがとてもやさしい。手前みそですが、役立ち楽しい教室です!」
「そんなベターホームの先生たちとスタッフが自宅でみそを仕込む様子をご紹介しているこの連載。我が家のみそももうすぐできあがるので、今年も『手前みそだけどおいしいよ!』と言いながら友人におすそ分けしようかな」
「ベターホームの材料とレシピで作ったみそは、手前みそで恐縮ですが本当においしいので、ぜひ皆に作ってみて欲しいです」
【手前みそ】
かつて日本各地の各家庭で、自家製の特色ある自慢のみそを手作りしていたことから、「自慢する」の意味になりました。同じ意味で「みそを上げる」とも言います。
●みそが腐る/みそを擦る/みそをつける
「ドミソ~♪ ドミソ~♪」
「(陰でコソコソと)あ~下手な歌でみそが腐っちゃう!」
「あら、ぱせりさん、何か言った?」
「おっと! ふたばさん。すてきな歌声ですね! 聞いていると気持ちがウキウキしてきます。よっ、ベターホームの歌姫!」
「みそを擦らないで!さっき悪口言ってたの聞こえていたんだから」
「ガーン、聞こえていたか・・・(面目を失ってみそがついた)」
【みそが腐る】
歌声がひどい様子をののしることば。「糠みそが腐る」とも言います。
【みそを擦(す)る】
お世辞を言うこと。「ごまをする」も同じ意味。
【みそをつける】
失敗すること。
※このコンテンツは電子書籍『なるほど料理のことば』(ベターホーム協会編)をもとに編集・加筆して掲載しています。
次回からは本編に戻り、ついにできあがったみそをご紹介します。
あなたもみそを仕込みませんか
●ベターホームではみそ作りのテキスト、材料、道具を販売しています。詳しくはこちら(これまでの連載の目次も掲載)→
みそ作りの手順を動画でご紹介しています
どんなふうに作るか、流れがよくわかります。