肉だんごの甘酢あん
カリッと揚げた肉だんごに、甘ずっぱいあんがとろりとかかった、昔ながらのおそうざいです。
材料 材料についての豆知識はこちら
【2人分/1人分329kcal、塩分2.3g】
〈肉だんご〉
豚ひき肉…200 g
ねぎ…1/2本(50 g)
しょうが…大1かけ(15g)
[A]
・塩…小さじ1/4
・かたくり粉…大さじ1
・酒…大さじ1
小麦粉…小さじ2
揚げ油…適量
〈甘酢あん〉
砂糖・しょうゆ…各大さじ1・1/2
酢…大さじ2
水…大さじ3
かたくり粉…小さじ1
作り方
【1】
飾り用の白髪ねぎを作る。ねぎ1/2本(50g)を4~5cm長さほど切りとり、縦に1本切りこみを入れ、中のクリーム色の芯を除く(この芯は【2】でみじん切りにして、ひき肉に混ぜる)。
白い部分をごく細いせん切り(=白髪ねぎ)にして、水にさらして水気をきる。
残りのねぎは、みじん切りにする。まず、縦に細かく、5~6cm長さの切りこみを入れ、端から細かく切る。これを繰り返す。
【3】
しょうが大1かけ(15g)は皮ごとすりおろす。しょうがは皮の下に香りの強い部分があるので、おろししょうがや汁をとるとき、煮ものや炒めものでは皮つきで使うことが多い。
【4】
大きめのボールにひき肉(200g)、【2】、【3】とA(塩小さじ1/4、かたくり粉大さじ1、酒大さじ1)を入れ、ねばりが出るまで手でよく混ぜる。最初は肉をつかむように混ぜる。ある程度混ざったら、肉をボールに押しつけるようにし、30~40回をめやすにぐるぐると、ボールのまわりに脂のあとがつくくらいまで混ぜる。混ぜ方がたりないと、肉のねばりが出ずにボソボソして、だんごの形にまとまらない。また、揚げている間に割れてしまうこともあるので、ねばりが出るまでよく混ぜる。
【5】
【4】を10等分し、丸める。手に水または油少々(材料外)をつけながら丸めると、扱いやすい。等分すると、火の通りが均一になり、ほぼ同時に揚げあがる。肉を平らにならし、放射線状にゴムべらなどで線を引くと、きれいに等分できる。
【6】
別のボールに小麦粉小さじ1を入れ、肉だんご5個を入れる。ボールをゆすって肉だんごをころがし、粉をまぶす。残り5個も同様に小麦粉をまぶす。ボールに入れてころがすと、きれいな円形になり、まんべんなく粉をまぶすことができる。大きなボールを使って、一度に粉をまぶしてもOK。
【7】
揚げ鍋に揚げ油を3cm深さまで入れ、170℃に熱する。170℃のめやすは、菜箸をぬらして水気をふいてから油に入れ、つけた部分全体から泡がふわふわ出る状態。
肉だんごを1個ずつ、静かに入れる。
【8】
揚げ始めは肉だんごが沈むので、鍋底についてこげないように、肉だんごを泳がせるような感じで、静かに少し動かす。表面が揚がっていないうちにつつくと、肉だんごがくずれたり、形が悪くなったりするので、さわりすぎないようにする。
【9】
肉だんごがだんだん浮かんできたら、時々菜箸で回して、5~6分かけて色よく揚げる。
【10】
火が通ってくると、揚げ音はカラカラと高くなり、泡が小さくなる。全体が薄い茶色になったら、最後、火を少し強めてカリッとさせる。バットなどにとり出し、油をきる。
【11】
小鍋に甘酢あんの材料(砂糖・しょうゆ各大さじ1・1/2、酢大さじ2、水大さじ3、かたくり粉小さじ1)をよく混ぜ合わせてから、中火にかける。かたくり粉が一気に固まってダマにならないよう、混ぜながら加熱する。とろみがついて、中心までしっかり煮立ったら、火を止める。器に肉だんごを盛り、あんをかける。【1】の白髪ねぎを飾る。
【完成!】
揚げたては格別!
肉だんごはたくさん作って、揚げた状態で冷凍できる。お弁当に便利!
◎肉だんごの材料<豆知識>
◎かたくり粉…湿気やにおいを吸着しやすいので、残ったものは袋の口をしっかり閉じ、密閉容器や保存袋に入れて、冷暗所か冷蔵庫で保存します。
◎揚げ油…揚げるための油のこと。価格が手ごろで、くせのないサラダ油を使います。揚げ油は一般的に2~3回くり返し使えるので、残った油は、あら熱がとれたら、油こし器でこして保存します。使えなくなった油を排水口に流すのはNG。油固め剤を使うか、からの牛乳パックに新聞紙を入れて吸わせ(自然発火を避けるため、水もしみこませる)、口をテープなどでとめて捨てます。ごみの区分は、地域(自治体)の指定に従いましょう。
◎肉だんごの甘酢あんの3つのポイント
(1)ひき肉はねばりが出るまで、よく混ぜる
(2)粉をまんべんなくまぶす
(3)適温でカリッと揚げる
※当ページのコンテンツは、「月刊ベターホーム」本誌2017年4月号掲載の内容を、Web記事として再掲したものです。