フライパンパエリア
とり肉とアサリのうま味を吸った米が、パラリと炊きあがったら大成功。深めのフライパンで作れる方法です。見た目が華やかだから、おもてなしにもぴったりです。
材料 材料についての豆知識はこちら
【3人分/1人分349kcal、塩分1.1g】
とりもも肉…150g
塩・こしょう…各少々
あさり(砂抜きずみ)…120g(8~10個)
パプリカ(黄)…50g
さやいんげん…30g
ミニトマト…5個
たまねぎ…1/4個(50g)
にんにく…1片(10g)
オリーブ油…大さじ1
米…米用カップ1(180ml・150g)
[A]
・サフラン…少々(約0.2g)
・水…50ml
[B]
・水…150ml
・スープの素…小さじ1/2
・塩・こしょう…各少々
作り方
【1】
あさり120gを砂抜きする。海水程度の塩水(水100mlに塩小さじ1/2の割合・材料外)に30分以上つける。水の量は、あさりの頭が見えるくらい。あさりが安心して砂を吐けるように、鍋のふたなどを少しずらしてのせ、暗くするとよい。
真水で、殻と殻をこすり合わせるようにして洗う。
【2】
A(サフラン少々、水50ml)は先に合わせておくと、スープがきれいな黄色になる。
パプリカ50gは長さを半分にして、1cm幅に切る。さやいんげん30gは3cm長さに切る。ミニトマト5個はへたをとって半分に切る。たまねぎ1/4個、にんにく1片はみじん切りにする。
【3】
とり肉150gは6つに切る。
塩・こしょう各少々で下味をつける。
【4】
鍋にA(サフラン少々、水50ml 【2】で合わせておいた汁ごと)とB(水150ml、スープの素小さじ1/2、塩・こしょう各少々)を合わせてひと煮立ちさせ、調味料をよく溶かす。あとで米と合わせるとき、スープは温かい状態のほうが米の吸水がよく、炊きムラが出ずにパラリと仕上がる。火を止めたあともふたをしておくとよい。
【5】
深めのフライパンにオリーブ油大さじ1/2を温め、中火でとり肉を焼く。
両面に軽く焼き色がついたら、パプリカ、さやいんげんを加えてさっと炒める。全体に油がまわったら、とり出す。肉と野菜は、油で炒めておくとコクが出ておいしくなる。このあとに炊くので、肉は中まで火が通っていなくてもよい。
【6】
フライパンにオリーブ油大さじ1/2をたし、たまねぎとにんにくを中火で炒める。
【7】
しんなりしたら、米150g(洗わない)を加えて、中火で1~2分炒める。米に油がなじんでくると、炒め始めよりも少し抵抗を感じて、もったり重たい感覚になる。米を油で炒めてから炊くことで、ねばりが少なく、パラリとした食感に仕上がる。
米に水分があると、米の表面に油がなじみにくくなるので、洗わずに使う。気になるときは、無洗米を使うか、さっと洗って水気をよくきってから使う。
【8】
火を止め、【4】の温かいスープを加える。再び中火にかけ、沸騰後1~2分加熱する。米にスープをしみこませながら、少し水分を飛ばすことで、仕上がりが水っぽくならずに味がしみる。
【9】
火を止めて、【5】(肉、パプリカ、さやいんげん)、あさり、ミニトマトを彩りよくのせる。
【10】
ふたをし、10秒ほど中火で加熱したら、弱火にして約17分炊く。弱火の火加減は、米が加熱されるチリチリという音がわずかに聞こえるくらいがめやす。ふたはきっちり閉まるものを使うと、炊きムラが出ない。
【11】
ふたをしたまま、最後に1~2分火を強めて、底に軽く焼き色をつける。火を止め、約10分むらす。ふたをしてむらすことで、ごはん粒の表面についた水分が吸収され、パラリと炊きあがる。
◎パエリアの材料<豆知識>
◎サフラン…サフランの雄しべを乾燥させたもの。粉末状のパウダータイプも売られています。やや高価なスパイスですが、きれいな黄色がついて独特の香りがあり、パエリアのおいしさの決め手になります。手に入らないときは、色と独特の香りはつかないですが、なくても作れます。
◎あさり…殻がしっかり閉じていて、さわるとキュッとかたく閉じるものが新鮮。「砂抜きずみ」で売られているものでも、砂が多少残っている場合があるので、30分程度は砂抜きすると安心。
◎フライパン…直径24cm、深型のフッ素樹脂加工のフライパンを使用しています。
◎パエリアの3つのポイント
(1)具材と米は先に炒めてコクを出す
(2)米を炊く火加減に注意
(3)むらしてふっくらと仕上げる
※当ページのコンテンツは、「月刊ベターホーム」本誌2017年5月号掲載の内容を、Web記事として再掲したものです。