男性が料理をするときにつまずきやすいことは?
近ごろでは料理をする男性が増え、男性と女性の料理レベルの差は小さくなってきているように感じられるものの、料理は女性がするという役割分担になっている家庭がまだまだ多いのも事実。また、現在40代以上の男性は中学・高校で家庭科が必修ではなかったこともあり、中には料理の経験がまったくないという人もいます。ベターホームのお料理教室では、1991年から男性クラスを開催しており、これまでにのべ12万人の方が学んでいます。そこで、教室で男性の指導に当たっている先生たちが感じている、料理初心者の男性がつまずきがちなことをまとめました。
1料理の基本知識の不足
レシピに「強火にする」と書いてあるからと、コンロのつまみをいつも最大にしていませんか?実はこれ、間違いです。「強火」とは、鍋底全体に炎が当たっている状態のこと。小さい鍋を使うときは、必ずしも全開の火力である必要はありません。「キッチンに立つ機会の少ない男性は、こうした料理の基本知識から覚える必要があります」と、先生はアドバイスします。
2調理の「なぜ?」をきちんと理解したい
魚を焼くときは途中で裏返しますが、煮るときは裏返しません。なぜだかわかりますか? 焼き魚を裏返すのは両面においしそうな焼き色をつけるため、煮魚は煮くずれしやすいので、できるだけ魚にふれないようにするためです。「ふだんから料理に親しんでいる人は当たり前のようにしていることも、慣れていない男性にはその理由がわからず、大きな疑問に感じられるようです。理由を理解すると、調理もすんなり進められ、上達も早いですよ」と先生。
3あいまいな表現をはっきりと知りたい
レシピでよく見るあいまいな言い回しがわからない、数値などのはっきりした基準ではかりたい、という傾向が男性にはあります。「さっと炒める」と書かれていると、短い時間で軽く火を通すことが感覚的に理解できず、何分何秒炒めればよいのか、考えてしまうそうです。加熱時間などは、使う鍋や材料によってまちまち。「正確な時間を伝えるのは難しいのですが、教室では、ちょうどよい炒め加減の状態を示して目で見てわかってもらえるように工夫しています」。
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男性が迷いがちな、料理の「知りたい!」がわかり、自慢のひと品を作れるようになる一冊。料理の基本が身につきます。料理のひとつひとつに調理のポイントとなる「3か条」を掲載し、だれもが失敗なく作れるよう、ていねいな説明と豊富な写真で解説。LEVEL1~3まで難易度別に紹介された料理を順に作ることで、知らず知らずのうちに腕が上がります。男性の好みに合うよう味にパンチをきかせ、食べごたえも満点のラインナップ。迫力ある大きな写真も食欲をそそります。
料理の腕をみがきたい男性や、料理を始めたい気持ちはあるものの、なかなか挑戦できずにいる男性におすすめです。
ベターホーム協会発行/A4版(210×297cm)/96ページ
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