<秋田県横手市>横手やきそば
旅行気分を味わえるのがご当地グルメのよいところ。
その土地で人気の名物料理を家庭で作りやすいレシピにしてご紹介します。
日本のうまいものを食べつくし!
今回はココ!秋田県横手市
県南部に位置し、全国有数の豪雪地帯として知られています。毎年2月中旬に開催されるお祭り「横手のかまくら」は、400年以上の歴史があり、国内外から多くの観光客が訪れます。
目玉焼きをのせて、福神漬を添えるのが横手流の焼きそば。めんは横手で作られた太めのストレートのゆでめんを使い、ウスターソースに各店オリジナルのだし入りソースをブレンドして味つけします。具はシンプルにキャベツとひき肉が主流ですが、店によってはホルモンを具にしているところもあるそう。
家庭で作るときは、ウスターソースにめんつゆを合わせると、だしの風味がきいた和風の味つけとなり、横手やきそばの味わいが手軽に再現できます。
太めでモチモチ食感のめんに目玉焼きの黄身をからめてほおばると、やさしい味わいが口いっぱいに広がります。
始まりは、終戦直後
第二次世界大戦直後、横手市で屋台のお好み焼き屋を営んでいた男性が、鉄板を用いた新たなメニューを模索したことが始まりといわれています。屋台の営業終了後、製めん工場内でめん作りの試行錯誤をすること数年、昭和28年ごろ、ついに現在の横手やきそば用のゆでめんが完成。手ごろな価格とおいしさで人気を集め、焼きそばブームは近隣町村にも広がります。平成12年以降、「横手やきそば」を活用した町おこしが始まり、全国で知られるようになりました。
なぜ「やきそば」?
元々は、ただの「焼きそば」という表記で地元で愛されていましたが、町おこしを始める際、「他地域との差別化を図るため」「横手という地名を覚えてもらうため」に、「横手」が付けられるように。横手がより目立つように、「横手(漢字)+やきそば(ひらがな)」で表記の統一を図っています。
材料
【2人分】
・焼きそば用めん(太め)… 2玉
・キャベツ … 200g
・豚ひき肉 … 100g
・卵 … 2個
・サラダ油 … 小さじ2
・福神漬け … 適量
<焼きそばソース>
[A]
・ウスターソース … 大さじ2
・めんつゆ(3倍濃縮)… 大さじ2・1/2
・水 … 大さじ2
・しょうゆ … 小さじ1/2
作り方
【1】
A(ウスターソース大さじ2、めんつゆ大さじ2・1/2、水大さじ2、しょうゆ小さじ1/2)を合わせて、焼きそばソースを作る。目玉焼き用に、小さじ1ほどとりおく。
【2】
キャベツは4~5cm長さ、1cm幅に切る。
【3】
フライパンに油小さじ1を温め、目玉焼きを2個作る。とり出す。
【4】
続けて、油小さじ1を温め、ひき肉を中火で炒める。色が変わってパラパラになったら、キャベツを加えてさっと炒める。【1】のソースを加えて混ぜ、汁気がほぼなくなったら、火を止める。皿に盛り、目玉焼きをのせ、福神漬けを添える。とりおいたソースを目玉焼きの上からかける。
※当ページのコンテンツは、「月刊ベターホーム」本誌2017年5月号掲載の内容を、Web記事として再掲したものです。