家仕事・包丁のとぎ方
包丁はよく切れるものを使い、月に一度はていねいにといで、切れ味を保ちます。
食材がきれいに切れて、料理の見ばえや味に差が出ます。
※とげるのは、はがねやステンレスの包丁。セラミックの包丁は専用のシャープナーが必要です。
家庭では「中砥(なかと)」とよばれる800~1000番の砥石(といし)が向いています。
【準備】
砥石をたっぷりの水につけ、泡が出なくなるまで充分水を含ませます(約15分以上)。
ぬれぶきんの上に砥石を置きます。といでいるときに、砥石にかけるための水を用意します。
【1】砥石に対して45度に、包丁の刃を砥石にぴったりつけて置きます。
【2】次に包丁のミネを約5mm浮かせます。といでいる間はこの角度を保ちます。
【3】刃わたりを約3つの区域で考え、刃先・中央・刃元の順に、砥石全体を使って、それぞれ往復10~15回とぎます。
【4】どろどろの液が出てきますが、研磨剤になるので、そのままとぎ、砥石が乾いたら水をかけます。
【5】裏面も同様に刃先から順にとぎます。
【6】
裏面の刃元は、とぎにくいので、包丁を横にしてとぎます。
【7】
充分注意しながら刃に軽くふれて、引っかかる感触があれば、さらに軽くとぎます。
【8】
とぎ終わったら包丁を洗い、水気をふきます。砥石は洗い、乾燥させます。
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ベターホーム協会発行/A5判(148×210mm)/160ページ
※当ページの包丁のとぎ方も掲載されています。
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ステンレス製でもはがねのように切れ味がよい、刃こぼれしにくい、無理な力が加わっても折れない。この3つを実現するために、刃先を薄く鋭利に仕上げた「高炭素ステンレス鋼」の両側を、強度のある「13クロームのステンレス」で、刃先だけを残して包み込みました。この3層構造が包丁の強度を強めてくれます。