かんたん美味レシピ

いわしの梅煮

日本経済新聞土曜版「NIKKEI プラス1」で、連載中のおすすめレシピです。
暦のうえでの梅雨入りを「入梅」といい、2020年は6月10日がその日に当たります。この時期のいわしは、地域によっては「入梅いわし」と呼ばれます。今回はその名にちなんで、いわしを梅と一緒に煮てみました。全体に梅の味がなじんだ、さわやかな味わいです。
魚へんに「弱」と書く名前からもわかるように、いわしは身がやわらかい魚。今回は腹を切らずにはらわたを抜いて、形よく仕上げました。煮くずれないよう、途中で上下を返さずに落としぶたをして火を通します(くさみがこもらないよう、鍋のふたはしない)。また、鮮度が落ちやすいので、買った日のうちに調理しましょう。

材料
【2人分/1人分155kcal

・いわし…中2尾(250g)
・梅干し…小1個
[A]
・水…150ml
・酒…30ml
・みりん…大さじ1
・しょうゆ…大さじ1/2

・しょうが…小1かけ(5g)

作り方
【1】

しょうがは皮つきのまま薄切りにする。
【2】
いわしは洗い、うろこ、頭を除く。切り口からはらわたを少し出して包丁の刃先で押さえ、反対の手で身を引いてはらわたを引き出す。
【3】
切り口から菜箸を入れて中骨付近をこすり、流水でよく洗い流す。水気をふく。
【4】
鍋にA(水150ml、酒30ml、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ1/2)を煮立たせ、いったん火を止める。いわしを盛るとき上にするほうを上にして入れる。しょうがと、梅を2つにちぎって入れる。
【5】
落としぶたをし、弱めの中火で10~15分煮る。落としぶたをとり、煮汁をかけながら煮詰め、煮汁が鍋の底に少し残るくらいになったら火を止める。

◎メモ 鍋の大きさ
少ない煮汁で煮るので、いわしがギリギリ入るくらいの小さめの鍋が◎。落としぶたはクッキングシートを鍋に合わせて切って作ります。

献立の例 にらの卵とじ、とうふのみそ汁、ごはん

※当ページのコンテンツは、日本経済新聞 の土曜版「NIKKEIプラス1」で連載している「かんたん美味」2020年6月6日の掲載の内容をWeb記事として加筆・修正したものです。「少ない材料で、手間をかけずにおいしく!」をモットーに、2003年より、毎週1品、かんたんでおいしい料理を紹介しています。

日本経済新聞土曜版「NIKKEI プラス1」
・公式サイト https://style.nikkei.com/plus1?n_cid=LMNST004
・公式twitter https://twitter.com/nikkei_plus1
※外部サイトにつながります

PAGETOP