丸ごとトマトみそ汁

日本経済新聞土曜版「NIKKEI プラス1」で、連載中のおすすめレシピです。
まず驚くのは、見た目のインパクト。食べてみて、そのおいしさに二度びっくりのみそ汁です。トマトは、うま味成分を豊富に含む野菜。箸でくずすと、酸味と甘味が全体に広がって、しみじみおいしく味わえます。みそは加熱し続けると、香りがとび、粒子が沈んで口当たりも悪くなります。“煮えばな”、つまり汁が煮立つ前に火を止めるのが、香りゆたかに仕上げるコツです。できたてはもちろん、冷やして食べても美味。食欲が落ちてしまいがちなこれからの季節にうれしい一品です。

材料
【2人分／1人分54kcal】
・トマト（150gくらいのサイズ）…２個
・だし…400ml
・みそ…20g
・しその葉…２枚
・みょうが…１個

作り方
【１】
トマトは、包丁の刃先でへたをくり抜き、反対側に切り目を１本、小さく入れる。熱湯に入れ、全体がつかるように上下を返す。すぐに冷水にとり、切り目から皮をむく。
【２】
しそは軸を除き、縦半分に切ってから細切りに、みょうがは小口切りにする。合わせて水にさらし、水気をきる。
【３】
トマト２個がちょうど入るくらいの小さめの鍋にだしを温め、トマトをへた側を下にして入れる。煮立ったらアクをとり、弱火で約５分煮る（ふたはしない）。
【４】
だしを少量、小さめのボールにとり、みそをとく。鍋に戻し入れる。
【５】
椀によそい、【２】をのせる。

◎メモ　吸い口
しそとみょうがが、夏らしくさわやか。汁ものの仕上げにのせる「吸い口」は、香りを添えて味を引き立て、彩りや季節感も加えます。

献立の例　あじの塩焼き、さやいんげんのごまあえ、ごはん

※当ページのコンテンツは、日本経済新聞 の土曜版「NIKKEIプラス１」で連載している「かんたん美味」2020年6月20日の掲載の内容をＷｅｂ記事として加筆・修正したものです。「少ない材料で、手間をかけずにおいしく！」をモットーに、2003年より、毎週1品、かんたんでおいしい料理を紹介しています。

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