車麩の卵とじ丼
日本経済新聞土曜版「NIKKEI プラス1」で、連載中のおすすめレシピです。
一見、親子丼のようですが、具はとり肉ではなく、乾物の「車麩」。煮汁をたっぷり吸った麩は、とろっとしてジューシー。かむと、口の中に煮汁のうま味がジュワーッと広がります。車麩などの乾物は、使う前に水でもどすのが基本ですが、このレシピでは煮汁にそのまま入れて使いました。もどさなくても、弱火でゆっくり煮ると、煮汁を含んでやわらかくなります。上にのせたタマネギが重しの役割をして、鍋の中で浮きません。車麩は煮ると1.5倍ほどのかさになり、重さは5倍近くにまで増えます。作る前はさほどボリュームがあるように思えなくても、レシピの分量を守って使うようにしましょう。
材料
【2人分/1人分404kcal】
・車麩…2枚(20g)
・たまねぎ…80g
・三つ葉…6本(約30g)
・卵…2個
・A[砂糖大さじ1/2、しょうゆ・みりん・酒各大さじ1、だし150ml]
・温かいごはん…300g
作り方
【1】
車麩は手で3、4つに割る。たまねぎは3~4mm幅の薄切りにする。三つ葉は葉を摘み、茎は3cm長さに切る。卵はときほぐす。
【2】
鍋にAと車麩を入れ、たまねぎをのせる。ふたをして弱火で5分ほど煮る。
【3】
三つ葉の茎を加え、車麩がやわらかくなったら火を止める。
【4】
卵を回し入れ、半熟状になったら火を止める。
【5】
ごはんを丼によそい、[4]を半量ずつのせる。三つ葉の葉をのせる。
◎メモ 麩(焼き麩)
小麦粉に含まれるたんぱく質「グルテン」を練り合わせて焼いたもの。車麩のほか、製法や形により、さまざまな種類があります。肉や魚などの動物性たんぱく質に比べ、消化がよく、低カロリー。常温で長期保存できる、うれしい食材です。
献立の例 きんぴらごぼう、わかめのみそ汁
※当ページのコンテンツは、日本経済新聞 の土曜版「NIKKEIプラス1」で連載している「かんたん美味」2022年1月29の掲載の内容をWeb記事として加筆・修正したものです。「少ない材料で、手間をかけずにおいしく!」をモットーに、2003年より、毎週1品、かんたんでおいしい料理を紹介しています。
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