チキン南蛮
とりのから揚げを南蛮酢とタルタルソースで味つけした、宮崎県のご当地料理です。
材料 材料についての豆知識はこちら
【2人分/1人分492kcal、塩分2.0g】
・とりむね肉…1枚(200g)
[ A ]
・塩…少々
・酒…小さじ1
・小麦粉…小さじ1
[ 衣 ]
・卵…1個
・小麦粉…大さじ3
・サラダ油…大さじ1
[ B ]
・赤とうがらし(種をとる)…1/2本
・砂糖…大さじ1/2
・しょうゆ…大さじ1
・酢…大さじ1
<つけあわせ>
・リーフレタス、ミニトマト…適量
<タルタルソース>
・ゆで卵…1個
・たまねぎ…20g
・パセリ…1枝
・マヨネーズ…大さじ2
・プレーンヨーグルト(またはケフィア)…大さじ1
・塩・こしょう…各少々
作り方
【1】
ゆで卵は殻をむき、粗みじんに切る。たまねぎ、パセリはみじん切りにする。タルタルソースの材料を合わせて、混ぜる。
大きめのボールにB(赤とうがらし1/2本、砂糖大さじ1/2、しょうゆ・酢各大さじ1)を合わせて南蛮酢を作っておく。
【2】
とり肉は半分に切る。まず半分に切ると、1人分の見当がつけやすい。肉は皮を下にして置くと、皮がはがれにくく切りやすい。
【3】
ひと口大のそぎ切りにする(1人分4~5切れ)。肉の左端から、包丁を右斜めに寝かせて刃元から入れ、手前に引いて切る。最後に皮を切るときは、倒していた包丁を起こすと切りやすい。
そぎ切りにすると、厚みが薄くなるので火の通りがよくなる。また、表面積が大きくなるので衣がよくからみ、南蛮酢のしみこみがよくなる。さらに、包丁を入れる角度によって、1切れの大きさを加減できる。
【4】
肉にA(塩少々、酒小さじ1)をふり、手で軽く混ぜて下味をつける。下味をつけると、肉のくさみがとれて風味がよくなる。また、酒にはパサつきがちなむね肉をしっとりさせる効果も。
【5】
ボールに卵を割り入れてほぐし、小麦粉大さじ3を加えてゴムべらでよく混ぜ、衣を作る。卵入りのしっかりとした衣をつけるので、肉はふっくらやわらかく仕上がる。
【6】
肉に小麦粉小さじ1をまぶす。
粉をつけることで肉のうま味をとじこめ、このあとの衣がからみやすくなる。また、焼いたときや南蛮酢にからめたときに、衣がはがれにくくなる。
【7】
深めのフライパンに油を入れ、中火で温める。油の量が少ないので、加熱しすぎに注意する。
手をかざしてみて温かく、フライパンを傾けたときに油がサラッとした状態になればOK。
そぎ切りにして肉が薄いから、使う油の量が少ない「揚げ焼き」で火が通る。
【8】
肉に【5】の衣をよくからめ、1切れずつフライパンに入れる。
衣がはがれやすいので、入れた肉はすぐにはさわらないようにする。
【9】
肉のまわりが白っぽくなり、肉の裏を見て、よい焼き色がついてきたら、順に裏返す。
【10】
ふたをして、弱火で約3分、蒸し焼きにする。菜箸で押してみて、「はね返るような力を感じながら少しへこむくらいの弾力」を感じたら、焼きあがり。
【11】
肉をとり出し、すぐに【1】の南蛮酢をつける。熱いうちにつけると、味がしみこみやすく、なじみやすい。
つけあわせの野菜と一緒に皿に盛り、肉にタルタルソースをかける。
【完成!】
◎チキン南蛮の材料<豆知識>
・とりむね肉…身がしまって弾力があるもの。ドリップ(汁)は、においがあっていたみの原因になるので、ドリップの出ていないものを選びましょう。もも肉に代えると、よりコクのある味わいになります。
・赤とうがらし…子ども向きなら、入れなくても。逆にもっと辛みをきかせたいときは、小口切りにします。
・タルタルソース…ヨーグルトを加えると、ほどよい酸味でさっぱりした味わいになります。たまねぎの代わりに、ピクルスやらっきょうを入れてもおいしい。
◎チキン南蛮レシピの3つのポイント
(1)肉はそぎ切り
(2)卵入りの衣でふっくら
(3)熱いうちに南蛮酢をつける
※当ページのコンテンツは、「月刊ベターホーム」本誌2016年9月号掲載の内容を、Web記事として再掲したものです。