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60歳からの男性・料理と家事の実態と意識〈1998年度〉

  • 調査目的 :高齢化社会の今、現役の仕事をしりぞいたあとも健康で充実した生活を送るのはすべての人の課題です。そのためには、まず健康的な食生活をおくらなければなりません。しかも、元気なうちは人に頼るのではなく、自分の食生活は自分で管理するだけの気概と能力が必要です。それは男女を問いません。
    しかし、日本の中高年男性の実態を見ると、きわめてあやうい状態です。長いこと仕事中心の生活で家庭内のことにはノータッチ、重ねて「男子厨房に入らず」的な社会通念によって生活・家事能力の低い男性が目立ちます。それでは長く続く人生を充実させることはできません
    。 (財)ベターホーム協会では、このような中高年男性の生活面での自立をサポートする助成事業として95年から「60歳からの男の基本料理教室」を全国で開催しています。あわせて、60歳以上の料理や家事の実態を把握するため同じ内容のアンケート調査を毎年実施して定点観測をしています。1回目を95年に実施し、今回は4回目の98年度版です。

  • 調査対象 : ベターホームの料理教室を受講した男性129名

  • 調査地域 : 東京、大阪、名古屋、札幌、福岡

  • 年代構成 :

    全体60代70代
    129(人)11613
    100(%)89.910.1

  • 職業構成:

    全体有職無職
    129(人)3594
    100(%)29.667.2

  • 調査時期:1998年8月

  • 調査方法:自宅にアンケートを郵送して記入してもらいました。150通郵送したうちの、129人が回答。

以下の表の数字は全て%です。

  1. 料理教室に入ろうと思ったのはなぜですか?(複数回答)
     98年97年96年
    定年を迎え、時間ができたので56.641.341.4
    ひとりになっても困らないように49.661.951.0
    妻の手助けをしたい46.541.331.8
    趣味のひとつとして39.533.726.8
    老化防止のため30.235.436.9
    家族にすすめられたから19.420.631.2

    • 参加理由として「ひとりになっても困らないように」という理由がずっと1位だったが、今年はダウン。かわって「定年」がクローズアップされた。不景気のため、早期退職などの影響もあるのかもしれない。
    • また、「妻の手助けをしたい」と答えた人の割合は年々増加している。
    • 「家族にすすめられたから」という理由は減少傾向に。人にすすめられて、というよりは自発的に参加する人が増えている。

  2. 料理教室に入るのにためらいはありましたか?
     98年97年96年95年
    なかった78.381.574.559.4
    あった21.718.525.539.6

    • 「ためらいがなかった」人の割合は、95年に比べると増加傾向ははっきりしている。
    • 料理教室というと「女が行くところ」といった思い込みがあるが、現実には料理教室に参加する男性の数は年々増えている。ためらいがない人が増えているのは、男性が料理することが「物珍しい」ものではなくなっていることの証拠であろう。

  3. 「ためらいがあった」方は何が気がかりでしたか?(複数回答)
     98年97年96年
    料理ができないので、授業についていけるか不安だった53.680.067.5
    男なのに料理を習うのは恥ずかしい39.337.140.0
    その他17.95.710.0

    • 「男なのに料理を習うのは恥ずかしい」と答えた人は、割合は毎年ほとんど同じようだが、「ためらいがあった」人そのものが減っているので、人数は減っている。
    • 今回は「その他」の理由をあげた人が多かった。

      〈その他に記された内容から〉

      • 講習会の類に参加するのは始めてなので、抵抗があった。
      • りんごや梨の皮もむけないほど不器用なので。
      • 性格が内向的だから。
      • 見知らぬ人たちのグループで楽しめるかどうか懸念があった。

  4. 現在、主に食事を作っているのは誰ですか?
     98年97年96年
    79.884.786.6
    妻と自分が交代9.3
    自分8.57.411.5
    その他(娘、息子の妻など)2.37.91.9

    • 今年の調査から「妻と自分が交代で作っている」という項目を今回新たに追加してみたところ9.3%が該当。今後、この層が増えるかもしれない。
    • 妻だけが食事を作っている家は80%前後と依然として高率である。

  5. 現在、あなたはどの程度、料理を作っていますか?
     98年97年96年95年
    ほとんどしていない55.052.957.553.7
    月に2〜3回程度15.519.613.713.2
    1周間に1〜2回程度14.06.913.110.3
    ほぼ毎日10.16.93.912.2
    1週間に3〜4回程度4.713.711.87.5

    • 「ほとんどしていない」人は毎年ほぼ半数。大きな変化がみられない。
    • 「月に2〜3回程度」「1週間に1〜2回程度」とたまに料理をする人はともに増加傾向。ただし「ほぼ毎日」「1週間に3〜4回程度」と日常的に料理をする人は減少。ちょっと心配な傾向だ。

  6. 自分が家事をすることについて、どう思いますか?

     98年97年96年95年
    今はやっていないが必要なことなので、今後は積極的に取り組みたい42.658.749.748.1
    当然のことだと思うので、今でもやっている24.014.822.918.8
    必要だとは思うが、やらなくてすむなら、やりたくない21.719.122.319.8
    その他11.75.35.19.4

    • 「今はやっていないが、今後は取り組みたい」という人が例年どおり1位だが、割合が減少。変わって「当然のことだと思うので、今でもやっている」人が増加。「やらなくてすむなら、やりたくない」という後ろ向きな人たちを超えた。

  7. これから身につけたいと思っている家事は何ですか?(複数回答)
     98年97年96年95年
    料理88.486.289.897.3
    食品や日用品の買い物40.336.035.025.4
    家や器具類の修理35.723.830.622.6
    食器洗い26.419.627.416.9
    掃除24.024.928.018.8
    洗濯23.322.225.516.0
    家計の管理14.08.58.96.6

    • 料理と買い物は常に1位と2位。男性の家事参加の入り口としてこの2つは不動のようだ。
    • だが、他の家事の注目度も、95年と比較すると軒並みアップ。それに伴って料理の比重は低下。男性の関心が生活全般にいくようになったあらわれか。

  8. 料理教室に参加しした感想は?(複数回答)
     98年
    参加したのは有意義だった81.4
    自分にも料理ができそうだと思った63.6
    今後も料理を続けようと思った43.4
    料理はおもしろいものだと思った43.4
    料理はむずかしいものだと思った14.0
    今後も料理はしないと思う2.3
    自分ひとりではできそうにないと思った1.6

    • 今年初めて設けた質問。料理教室に参加した結果、料理に対して前向きにとらえた人が大変が多い。

    • 「60歳からの男の基本料理教室」は、初めて料理に取り組む男性のきっかけとしてもらうのが目的。
    • 81%の人が「有意義」と答え、63%が「自分にも料理ができそうだと思った」との回答なので、おおむね目的は達成されたと言ってよいだろう。

[そのほか、アンケートに記入されていた内容から] 《参加した理由》

  • 家庭菜園を4月から始め、なす、きゅうりなど新鮮な野菜がとれるためと、ハーブも植えてバジル、レモングラスなどもよくできるため。
    (札幌・60代)

  • 子どもが独立し、家内と2人暮らしになったため、今後妻の体力が弱ったときに、自分が作ってやる必要があると思う。今までにも何度かそういうことがあったので。
    (札幌・60代)

  • いろいろな人と交流してみたいと思った。
    (大宮・60代)

《参加しての感想》

  • 2回教えていただいただけで、すべてが目からウロコが落ちるように体験できてとても有意義だった。学べて、作れて、賞味できて、仲間とふれあえて、これ以上の教室は他にはないと思います。
    (59歳・名古屋)

  • 何事も基礎が大切。手順が大事で、これは仕事の処理にも通じるところがある。
    (61歳・名古屋)

  • なぜそうするのか、といった理由(コツ)を話していただいたことが印象に残り、役立っています。(概念やしくみが理解できると、積極的に取り組めます)。試食時に乾杯(缶ビール1杯程度)できるようにしていただくと、楽しい輪がもっと広がると思う。
    (札幌・63歳)

  • 先生方のユーモアのある上手な指導に、知らず知らずに引き込まれて、料理はおもしろいもの、楽しいものと教えられました。ありがとうございました。
    (札幌・66歳)

  • 料理をしながら汚れた道具や食器を手際よく処理することができた。3人が協力して調理したので、どの班よりも早く後片付けまできちんとできてよかった。
    (大阪・62歳)

《妻の反応は?》
料理教室に参加した夫のコメントその妻のコメント
参加した最大の動機は妻や娘に「何もできない!」とばかにされることを少しでも緩和したいからである。
(65歳・大阪)
ベターホームはすばらしい組織ですし、私もかつて参加していました。ただ、授業の密度が高く、主人には少し無理だろうなぁと思っております。
私たちが育った時代、一般的には家事、料理は女性が行うのが常識であり、今回の料理教室の参加には戸惑いを覚えました。でも、講習を受け、料理の組み立て(品揃え、味付け、盛り付けなど)と、会社組織の組み立て(人材採用、教育、配置、成果など)と共通点があり、オーバーラップしてみるとなかなか興味深く、改めて料理の奥深さを感じました。
(58歳・大阪)
講師の先生方のご指導を得、主人もようやく料理に興味を持ち始めた感じです。と申しましても、今のところ1回目の講習日の夜、お米をといでくれたのみですが。今後は講習会での成果を発揮してくれるのではないかと、楽しみにしております。ご指導ありがとうございました。
先輩にすすめられて参加しました。妻は喜んでいます。私ひとりで料理できる日を待っているようです。
(66歳・大阪)
そろそろ選手交代したいと思っています。
素材をいかした料理が非常においしく、嫌いだと思っていたものが、おいしく食べられ、有意義な教室でした。
(68歳・大阪)
好き嫌いの多い主人ですが、料理の仕方によってはおいしいと申しておりました。私の料理が下手なんだと思いました。反省ばかりです。私も一度料理を勉強したいと思いました。
高齢者になって妻から見離されても自立できるようにと思って参加しました。参加してから変わったことは、自分の食事のあとの食器洗いもつい手が出てやってしまうようになったこと。
(58歳・名古屋)
料理教室に参加してから、毎日の食事に興味を持つようになりました。これから回数をこなせばひとりでも食事が作れるようになると思いますので、友人と旅行に行けると、今から楽しみです。
家族にすすめられて参加した。すぐに家でテキストをもとに作ってみたところ家族の反応がよかったので、今後月1回くらいはやってみたいと思っている。今まで手を出せなかった台所作業にすんなり参加できる雰囲気ができたように思う。
(60代・流山市)
すべての面でプラスとなり、とてもよかったと思います。ベターホームの指導方法が本人に納得できるものだったらしく、私もいろいろ教えてもらいました。
妻が仕事に出たときは、極力自分で食事を作るように、また、最低数の料理が作れるように知識を得たいと思いました。
(60代・流山市)
月に何回か仕事に出ますが前は遅くなればほとんど外食しましたが、今は主人が作ってくれますので感謝しております。
家内の健康に不安があり、そろそろ自分も手を出さないといけないなと思っていたところでした。家内の留守中にひそかに受講しました。妻はまだ知らないのですが、そのうち白状してやります。
(60代・名古屋)
 
以上


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