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6年でどう変わった?女性のカルシウム事情

  • 調査目的:97年の国民栄養調査の結果によると、カルシウムの充足率は女性93%、男性96%と不足しています。日本人のカルシウム不足は何年にもわたって言われつづけているにもかかわらず、あいかわらずの結果でした。

ベターホーム協会は20年ほど前からカルシウム摂取の必要性を広く訴え、どうやって摂取を増やすか具体的な行動指針を消費者に示す活動を行なってきました。その一環として、92年に「現代女性のカルシウム事情」というアンケート調査を行ないました。その後、6年間が経過し、カルシウムに対する意識はどのように変化したかを調査しました。そして、その結果を踏まえて、カルシウムの必要性を訴え、日本人のカルシウム不足を解消することがこの調査の目的です。

  • 調査対象:ベターホームの料理教室を受講中の女性687名
  • 調査地域:東京 大阪 名古屋 札幌 仙台 福岡
  • 年代構成
  •  全体20代30代40代50代60代
    人数6872241788911581
    10032.625.913.016.711.8

  • 調査時期:1998年10月
  • 調査方法:料理教室でアンケート用紙を配布し、その場で記入してもらいました。

  1. 日本人はカルシウム不足ですが、そのことを知っていましたか?

 

 

全 体20代30代40代50代60代

知っていた

92年95.388.194.2100.098.2100.0
98年90.282.189.998.995.796.3
増減−5.1−6.0−4.3−1.1−2.5−3.7

  • この調査の対象は料理教室に通っている人たちなので、ある程度食べ物には関心の高い人々。だから100%近い認識率かと予想したものの、90.2%にとどまった。しかも、6年前は95.3%だったので、認識率はダウンしている。日本人のカルシウム不足が解消したわけではないのに、なぜ認識率は落ちてしまったのだろうか。
  • 前回調査を行なった1992年当時は、「骨そそう症」という病名が一般的になった時期。カルシウム不足が喧伝され、カルシウム補強食品などがいっせいに市場に出た時期だったので、カルシウム不足の認識は一気に一般化した。今回の結果はたえず、アピールしないと人々はすぐに忘れてしまうということだろう。
  • とくに、20代の認識率低下が著しい。6年前は10代だった人も多いはずなので、学ぶ機会もなくおとなになってしまったのかもしれない。しかし、20代の女性のカルシウム充足率は80%(平成9年厚生省国民栄養調査)。注意を呼びかけたい。

  1. 「自分はカルシウムが不足している」と思いますか?

     

     

    全 体20代30代40代50代60代
    不足している
    と思う

    92年

    50.647.645.459.251.944.5

    98年

    49.254.551.144.944.342.0

    増減

    −1.4+6.9+5.7−14.3−7.6−2.5

    2.足りている

    92年

    25.023.827.911.837.040.7

    98年

    26.618.823.025.840.937.0

    増減

    +1.6−5.0−4.9+14.0+3.9−3.7

    3.わからない

    92年

    24.428.626.729.011.114.8

    98年

    24.226.825.829.214.821.0

    増減

    −0.2−2.2−0.9+0.2+3.7+6.2

    ※ほぼ半数の人は「自分は不足している」と思っている。その中で目立った動きがあるのが40代。92年と比較して「自分はカルシウムは足りている」と自信を持つ人が14%も増加している。

  2. 毎日の食生活で、努力してカルシウムを摂ろうとしていますか?

 

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.努力している

92年

75.0

54.8

70.9

81.7

92.6

92.6

98年

66.4

51.8

65.7

61.8

83.5

88.9

増減

−8.6

−3.0

−5.2

−19.9

−9.1

−3.7

特に努力はしていない

92年

25.0

45.2

29.1

18.3

7.4

7.4

98年

33.6

48.2

34.3

38.2

16.5

11.1

増減

+8.6

+3.0

+5.2

+19.9

+9.1

+3.7

  • 「努力している」人は全世代にわたって減少してしまった。日本人はまだカルシウムは不足しているのに、危機感が薄れてきている。

※特に減少著しいのが40代。19.9%も減っている。設問2.で「自分はカルシウムは足りている」と自信のある人が14%増えている分、努力してカルシウム摂取をする人も減ってしまったのだろうか。今の40代は見た目も、気持ちも若いのでこれから老化してゆくという自覚にとぼしい。だから、カルシウム不足はどこか人ごとであり、さし迫ったこととは思っていないのではないだろうか。

  1. カルシウム不足による症状だと思うものに○をつけてください。(複数回答)

 

 

全 体20代30代40代50代60代

1.骨折しやすいなど、骨に異常がおきる

92年

95.996.495.395.794.4100.0

98年

89.593.888.294.487.079.0

増減

−6.4−2.6−7.1−1.3−7.4-21.0

2.筋肉の動きがにぶくなる

92年

20.619.015.122.624.129.6

98年

14.712.114.618.016.516.0

増減

−5.9−6.9−0.5−4.6−7.6-13.6

3.出血したとき、血が固まりにくくなる

92年

13.115.515.110.711.111.1

98年

7.97.67.310.18.76.2

増減

−5.2−7.9−7.8−0.6−2.4−4.9

4.腎臓結石の原因になる

92年

4.95.93.55.45.53.7

98年

3.82.22.82.28.74.9

増減

−1.1−3.7−0.7−3.2+3.2+1.2

  • 1〜4はいずれもカルシウム不足による症状。1は高い認識率を示している。
  • しかし、1は常識中の常識のはずだが、全世代で認識率が低下しているのは納得できない結果だ。ここにも、カルシウム不足に対する危機感がにぶってきている様子がうかがえる。
  • 1以外もマイナスか、微増。カルシウムの働きが正確に認識されていない。

  1. カルシウムの摂取を意識して食べるものはどれですか?(複数回答)

順位

92年

98年

1.

牛乳

89.8

牛乳

89.4

2.

しらすぼし

69.5

しらすぼし

65.8

3.

チーズ

54.3

ヨーグルト

63.9

4.

ひじき

50.6

チーズ

56.3

5.

ヨーグルト

50.3

ひじき

50.9

6.

いわし

45.3

わかめ

42.4

7.

わかめ

45.3

いわし

41.0

8.

小魚の佃煮

41.0

小松菜

38.3

9.

ししゃも

38.1

小魚の佃煮

38.1

10.

豆腐

34.3

豆腐

37.7

11.

ごま

31.7

ごま

36.4

12.

桜えび

22.6

ししゃも

34.9

13.

小松菜

22.1

大豆

29.4

14.

切り干しだいこん

19.7

切り干しだいこん

24.7

15.

スキムミルク

19.4

桜えび

22.7

16.

大豆

18.6

スキムミルク

18.9

17.

かぶの葉

8.4

かぶの葉

13.0

※全体的に順位に大きな変化はない。割合の増加が目立つのは、ヨーグルト、小松菜、大豆の3品。「カルシウムといえば小魚の骨」というだけの知識から、青菜・豆類にもカルシウムがあるという知識が広がったようだ。

  • この3品について、年代別にどのように増えたかが、下表。小松菜は全体では16.2%と大きな伸び。
  • 3品とも50代の伸び率が一番大きい。

意識して食べる人の割合が増えた食べ物

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.小松菜

+16.2

+18.6

+11.7

+20.6

+32.1

+9.9

2.ヨーグルト

+13.6

+19.5

+10.5

+11.5

+16.3

+14.9

3.だいず

+10.8

+6.6

+7.3

+12.0

+20.2

+13.6

4.切干しだいこん

+5.0

+1.8

+0.1

+8.8

+14.4

+11.1

5.かぶの葉

+4.6

+4.9

+2.1

+5.1

+9.5

+7.4

意識して食べる人の割合が減った食べ物

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.いわし

−4.3

−0.5

−10.8

−4.6

−2.9

−2.4

2.しらすぼし

−3.7

+1.6

−10.2

−3.2

+9.3

−6.2

3.ししゃも

−3.2

+5.8

−9.2

−14.9

−2.6

+13.6

4.小魚の佃煮

−2.9

+10.9

−7.5

−6.9

−15.1

+3.8

5.わかめ

−2.9

−1.4

−10.5

+10.0

+0.4

−3.7

  • 92年と比べて、割合の減った食べ物。全体で見れば大きな減り方ではなく、食べている人の割合も、小松菜や大豆よりはずっと多いので、とりたてて問題ではないかもしれない。
  • しかし、魚ばかりがずらっと並んだのが特徴的。魚は重要なカルシウム源。この傾向がすすむと、ますますカルシウム不足が加速するかもしれないので注意したい。

6.正しいと思うものに○をつけてください。(複数回答)

 

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.軽い運動でも骨をじょうぶにすることができる

92年

40.4

23.8

33.7

49.4

48.1

66.6

98年

75.0

69.6

73.6

86.5

77.4

76.5

増減

+34.6

+45.8

+39.9

+37.1

+29.3

+9.9

2.ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける

92年

38.6

25.0

34.9

45.1

50.0

48.1

98年

48.0

35.7

44.4

57.3

65.2

55.6

増減

+9.4

+10.7

+9.5

+12.2

+15.2

+7.5

3.牛乳、乳製品のカルシウムは吸収率がよい

92年

81.4

72.6

80.2

87.1

85.2

85.2

98年

62.3

58.5

59.0

70.8

62.6

70.4

増減

−19.1

−14.1

−21.2

−16.3

−22.6

−14.8

4.たんぱく質はカルシウムの吸収をよくする

92年

25.0

29.7

18.6

22.6

31.5

25.9

98年

19.1

18.3

19.7

23.6

15.7

19.8

増減

−5.9

−11.4

+1.1

+1.0

−15.8

−6.1

5.酢を使った料理はカルシウムの吸収をよくする

92年

18.9

21.4

17.4

16.1

24.1

14.8

98年

16.3

13.4

15.2

16.9

20.0

21.0

増減

−2.6

−8.0

−2.2

−0.8

−4.1

+6.2

※上記はすべて正しい。カルシウムについてどの程度正しく知識があるかを調べた質問。

※1は認識率が34.6%もアップしている。特に20代では大きな伸び。

※3の牛乳のカルシウムが吸収率がよいことは、常識的な事柄だが認識率低下が大きい。カルシウムに対する関心が低下していることの反映か?

以下は98年のみの調査です

  1. 骨量の検査を受けたことがありますか?

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.ある

24.9

5.4

15.7

30.3

54.8

53.1

2.ない

73.8

94.6

84.3

68.6

46.1

44.4

※40代以降では意外に検査を受けたことがある人が多かった。気にしている人が多いということであろう。

※自治体で無料の検診を行っているところもあるし、スポーツクラブなどで計れるところもあるので気軽に検査を受けられる環境もできているといってよいだろう。

 8.検査を受けたことがある方、結果はいかがでしたか?

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.正常だった

84.8

91.7

88.5

88.9

82.5

81.4

2.日常生活の改善が必要だと言われた

14.6

8.3

11.5

11.1

15.9

18.6

3.精密検査が必要だと言われた

1.2

0.0

0.0

0.0

1.6

2.3

※おおむねの人は正常。しかし、要注意ゾーンの人が20代でも8.3%いるので油断はできない。

  • わずかではあるが、年代が上がるにつれて正常な人の割合が減っている。
  • わずかながら40代よりも30代の方が正常な人が少なく、逆転している。不安な兆候だ。

9.その結果についてどう思いましたか?

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.もっと悪いと思っていたのに意外によい結果だった

39.8

58.3

42.3

25.9

46.0

32.6

2.正常だったので、自分の生活は間違っていないと安心した

36.8

25.0

34.6

44.4

42.9

27.9

3.意外に悪かったのでがっかりした

12.9

8.3

19.2

22.2

11.1

7.0

4.いつも気をつけているのに、結果が悪かったので納得できない

1.8

0.0

3.8

0.0

1.6

2.3

※(1)と答えた人はふだんから、カルシウム摂取について自信がなかった人たちだろう。20代は最も自信がないようだ。

※(3)(4)は思ったより結果が悪かった人たち。30代、40代に多く、合わせると30代が23.0%、40代が22.2%。まだ若いので、結果が悪いと「老人」のようで衝撃も大きい?

 

 10.カルシウムについて知りたいこと、疑問に思っていることはどれですか?(複数回答)

 

全 体

20代

30代

40代

50代

60代

1.カルシウムの錠剤とか、補強食品でも効果があるのか

46.7

50.9

50.6

47.2

44.3

29.6

2.骨粗鬆症になったら治らないのか

46.1

54.0

46.6

48.3

33.0

39.5

3.どのくらいカルシウムをとればいいのかわからない

38.1

44.2

36.5

36.0

28.7

40.7

4.運動も必要だと聞くが、どの程度の運動をすればいいのかわからない

37.7

42.0

37.1

34.8

38.3

29.6

5.カルシウムのとりすぎの弊害はないのか

34.4

30.4

35.4

38.2

39.1

32.1

6.マグネシウムについても知りたい

25.3

23.2

25.8

22.5

28.7

28.4

7.若くても骨粗鬆症になるのか

24.6

27.7

27.0

29.2

18.3

14.8

8.カルシウムが不足するとイライラするというのは本当か

16.6

19.2

10.7

15.7

20.9

17.3

9.牛乳が苦手な場合はどうすればいいのか

12.2

13.8

11.8

10.1

13.0

9.9

10.日本人はもうカルシウム不足ではないという説もあるが本当か

3.1

1.3

2.8

9.0

0.9

4.9

  • 一番多かったのは、補強食品や錠剤のようなものでも効果があるのかどうかという疑問。料理を作ったり、食べたりして努力を重ねなくても、かんたんにカルシウムが摂れるのであれば、興味も湧くというもの。はたしてそれが効果があるのか、害はないのかも知りたいところだろう。
  • Eではマグネシウムについて知りたいという人が25.3%。特に50代、60代は28%を越える。マグネシウムのような微量な栄養素にしては高い関心を集めていると言ってよいだろう。
  • Hの牛乳が苦手というのは、「牛乳が嫌い」「牛乳を飲むと下痢をする」といった人たち。全ての年代で10%前後いる。カルシウムを摂りたいのに、牛乳が飲めないのでは、かなり困っている人たちではないだろうか。

 

92年実施「現代女性のカルシウム事情」の調査概要

◆調査対象 ベターホームの料理教室を受講中の女性344名

◆調査地域 東京 大阪 名古屋

◆年代構成

全体

20代

30代

40代

50代

60代

人数

344

84

86

93

54

27

100

24.4

25.0

27.0

15.7

7.9

◆調査時期 1992年4月

  • 調査方法 料理教室でアンケート用紙を配布し、その場で記入してもらいました。

 

参考資料「平成9年 国民栄養調査」から カルシウムの平均充足率(%)

 

全体

1-6歳

7-14

15-19

20-29

30-39

40-49

50-59

60-69

70歳以上

女性

93

102

104

71

80

83

91

106

104

94

男性

96

102

102

88

87

90

91

102

107

99

以上


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