以上の数字は年代別に出した数字だが、地域によって差があるかどうかを出してみた。東京と大阪の回答を比較してみると、際立って数字が違っている部分があったり、その部分をピックアップしてまとめたものが下の表。
大阪の人は全体的に食中毒に対して警戒心が強く、食中毒について正しい知識を持っていた。大阪府の堺市ではかつてO-157中毒が発生したことがあり、その経験が影響しているのかもしれない。
大阪ではたぶん東京よりも食中毒予防の情報がたくさん流されたであろうし、危機感も強かったので、多くの人が、警戒心と正しい知識を身につける結果となったのではないだろうか。
設問6の正解率 | 東京 | 大阪 | 全体 |
1.食器洗い用のスポンジは洗剤分を残しておいたほうが清潔に保てる。[正解×] | 83.2 | 93.2 | 88.5 |
2.食中毒を起こす腸炎ビブリオが1000個(1gあたり)ついている食べ物は、条件によっては2時間半後には100万個上に増える。[正解○] | 82.6 | 85.5 | 83.7 |
3.O157に感染しても、何の症状もなかったり、軽い下痢程度で終わってしまう人もいる[正解○] | 76.0 | 84.6 | 78.8 |
4.マイナス15度(家庭用冷蔵庫)で冷凍すれば、ほとんどの細菌は死んでしまう。[正解×] | 64.1 | 88.0 | 75.3 |
5.大腸菌のほとんどは有害である。[正解×] | 68.3 | 72.6 | 71.1 |
6.20年前に比べると、食中毒患者の数は減ってきた。[正解×] | 67.1 | 70.1 | 69.4 |
7.消毒用アルコールスプレーで調理器具や食器を消毒したあと、水で洗い流す必要がある[正解×] | 62.3 | 65.0 | 64.2 |
8.食中毒を起こす菌の中には、その毒素が熱に強く、100度Cで30分加熱しても安全ではない菌もある[正解○] | 53.9. | 56.4 | 55.1 |
9.O157は熱に弱く、75度Cで1分加熱しただけで死んでしまう[正解○] | 47.9 | 48.0 | 51.4 |