梅干し、らっきょう漬け等々、日本には、さまざまな季節の恵みを保存食にすることで、長く、おいしく楽しむ知恵があります。
手作りしてみたいけど「むずかしそう」「手間がかかる」「置く場所がない」と躊躇している人も多いのではないでしょうか。
そこでこの読本では「袋で作る保存食」を提案。ジッパー付きのポリ袋を使って、食べきれる分だけを作るので、気軽にチャレンジできます。
ワクワク楽しみながら手入れをして待てば、おいしい保存食ができあがり。自分で作れば、愛着もひとしおです。
袋で作る季節の保存食、はじめてみませんか。
昔ながらの、大きなびんやかめを使ってたくさん作る方法だと、食べきれず余ってしまったり、またその容器を念入りに消毒しないとカビが生えてしまうといった心配がありますが、袋を使えば食べきれる分だけ衛生的に作れるので、気軽に始めることができます。
大きいびんやかめは、置く場所に困ることも。袋ならコンパクトなので、じゃまにならずにすみます!
保存食によっては、定期的に混ぜたりする必要があります。
袋を使えば、袋ごしにもむことができるので、雑菌などが入らず安心。
袋を使って余分な空気を抜けば少ない調味料でも材料全体に行き渡るので、経済的でムダがありません。
梅干し、はくさい漬け、らっきょう漬けなど定番の保存食から、山椒の実の塩漬け、オリーブオイル漬けなどバラエティ豊かな20品を紹介。初めての方でも気軽にでき、失敗しにくいかんたんレシピです。
全国のベターホームの先生が研究を重ねたノウハウを掲載しているので、初めての方でもおいしく作れます。
行程が写真入りで、細かく解説されているのでわかりやすい!
漬けようと思った時に、ちょうどよく熟れた梅を手に入れたり、追熟させるのも大変。まだ黄緑色でかたい梅をお湯につけて、すぐに仕込める状態にする方法を紹介しています。
また、焼酎を使わず、梅と粗塩(減塩白干しは酢も)があればとりかかれます。
土用干しは「晴れた屋外で3日間」行うのが一般的ですが、雨や大気汚染が心配なことも。室内で干せば安心して外出もできます。室内での土用干しのコツや干し上がりの見分け方など、細かく解説しています。
下漬けの際に調味料を均一に行き渡らせること、また梅酢が出た後は、全体が梅につかればカビを防ぐことができます。袋ならやりやすい!
梅干しは塩分15〜20%程度で仕込むのが一般的で、塩分を控えるほどカビが生えやすくなります。ベターホーム式・減塩白干し梅は、酢の抗菌効果を利用することで、わずか10%程度の少ない塩分でも失敗なく仕込めます。
家族好みにできるのも、手作りだからこそ。添加物もなく安心で、作ってみると意外とかんたん。しかも、ものすごくおいしい…と、いいことばかり。帰宅した息子が、「梅のいい香りがする。またこの季節になったか。早く梅干しや梅シロップが出来上がらないかなぁ」と、梅の香りにほっとしたようすでした。手作りは幸せだと感じた瞬間です。
(大宮教室/藤平秀子)
みそは亡き父がよろこんでくれ、その後は結婚した息子からのリクエストで。ぬか漬けは母と夫のために。そして、梅干しは嫁が好きなことがわかり、作り続けています。夫以外は一緒に暮らしてはいませんが、作るときは家族の顔が浮かびます。料理とは異なり、結果がすぐ出ないからこその幸福感がそこにあるように思います。
(銀座教室/今井由美子)
袋で作れば、いいこといっぱい!
この本の決まり
ベターホーム式かんたん梅干し
ベターホーム式かんたん梅干し①しそ漬け梅干し
ベターホーム式かんたん梅干し②減塩白干し梅
梅干しQ&A
梅しょうゆ
梅シロップ
ゆかりを作る!
赤梅酢を活用!
梅塩にしても!
梅干し作りMEMO
袋で作る季節の保存食
みそ
かぶの千枚漬け(甘酢風味&しょうゆ風味)
はくさい漬け
季節のピクルス
ヨーグルト漬け
らっきょう漬け
私と手仕事
ガリ&はじかみ
山椒の実の塩漬け
だいこんのべったら漬け風&沢庵風
酒かすみそ床
さけのこうじ漬け
オリーブオイル漬け(とうふ/きのこ)
さんまのみりん干し
きんかんの砂糖漬け
ドライフルーツとナッツのはちみつ漬け
ゆずとしょうがの砂糖漬け
保存食カレンダー