土なべで炊くおかゆは何故おいしい?
風邪で寝込んで食欲がなくなると、おかゆの世話になりますよね。そして、おかゆと言ったら土なべですが、相性が良いのはなぜでしょう。
米と水の割合により、おかゆは固さが異なってきます。全がゆは米の約6倍のたっぷりとした水を使います。長時間かけて炊くと、柔らかくなり消化にも良いのです。ただ、水分が多いので対流が起こりやすくなります。
このとき、薄手のなべを使うと、米の中まで火が通らずに表面だけが早く加熱され、崩れやすくなってしまうのです。厚手の土なべなら、熱の伝導率が低く、火力が強くてもゆっくりと温まります。米粒が水分を吸ってふっくらとなる速さと温度が上昇するバランスが良く、しんまでむらなく熱せられたおかゆができ上がるのです。
完ぺきを期すなら、米粒をつぶさないように、途中は混ぜないようにしましょう。また、塩味をつけるのは最後です。最初から入れると塩が米の吸水を妨げるのです。ふっくらとしたおかゆを食べて、身体をしんから温めましょう。
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