しっかりと味付け
食物繊維やミネラルが多いヒジキは、ぜひ食卓に添えたい一品です。でも、いそ臭さ
が苦手という方もいるでしょう。そんな場合には「いため煮」がぴったりです。
ヒジキをいためると、水分が少し抜けて歯ざわりがよくなり、乾物特有のにおいが抜けます。また油がコクを出すとともに、ヒジキの表面に膜をつくり、つやつやした仕上がりになるのです。いためたあとは、調味料を加えて煮込みます。先にいためて水分を飛ばした分、調味料の染み込みはよく、しっかり味がつきます。表面が固められているため煮崩れもしにくいのです。
材料をいためた後にだしで煮る方法は、切干大根やおから、こんにゃくなど、しっかり味付けをしたいときにも適した調理法です。油揚げや鶏肉、にんじんなど、いろいろな材料を組み合わせて作りましょう。
ただし、ヒジキを戻すときは注意が必要。長時間浸しっぱなしにすると水を多く吸い込んで組織のハリがなくなり、煮崩れの原因になります。20分ほどで、水を切ることが大切です。
|