味付けの工夫いろいろ
プリッとした独特の歯ごたえのこんにゃく。素材自体には味がないうえ、煮込んでもなかなか汁が染み込みにくい、調理するにはかなり手ごわい相手です。
しっかりと味付けするには下ゆでが大切です。特有のにおいとともに水分を取り除き、調味料が浸透しやすくするのです。
もうひとつは、できるだけ表面積が広がるように切ること。煮汁や調味料と接する面が広くなり、味の染み込み方もぐっとよくなります。包丁で細かく切り込みを入れたり、手やスプーンでちぎって切り口をわざとギザギザにするのもそのためなのです。
見た目をきれいに見せるなら「たづな切り」がいいでしょう。短冊に切ったこんにゃくの真ん中に切り込みを入れます。その中に、こんにゃくの端をくぐらせると、凹凸がついた形になります。加熱前はもとの形に戻りやすいのですが、ゆでてしまうと水分が抜けて外れにくくなります。
ちょっと手間がかかるけれども、じっくり付き合えば味が出てくるのがこんにゃくなのです。
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