引き継がれた知恵
買ってきた魚や肉が余ってしまったとき冷凍保存する方法がありますが、昔から行われている保存法の一つに「みそ漬け」があります。利用してはいかがですか。
みそが保存に使われるのは、含まれる成分や塩分が、微生物の増加を押さえてくれるからです。みそ大さじ3とみりん大さじ2の割合でつくる「みそ床」に入れると、3日から1週間程度の冷蔵保存が可能になります。
生臭みを持った魚の場合は、みそ漬けをする前に、塩をふって10分ほど置くようにします。すると、浸透圧で水気といっしょに臭みも出てくるので、一度ふき取ります。その後、両面にみそ床を塗り、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫に入れます。
みそに含まれるタンパク質は、残った臭みを吸着する作用があります。一方、みその香りとうまみは身へ移るので、独特の香りや甘味を楽しめます。ただ、みそは焦げやすいので、焼く 前に、表面のみそを丁寧に取り除くことが大切です。
長く引き継がれてきたみそ床の知恵で、食材を無駄なく使いましょう。
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