温度管理に気をつけて
「水ようかん」の主材料は寒天。自宅で手軽に作ることができますが、大切なのが温度管理。手を抜くと、固まらなかったり、あんと寒天が分離したりするので注意が必要です。
寒天はしっかりと3〜4分煮立てて溶かしてください。砂糖は寒天が溶けきってから加えましょう。早く入れすぎると砂糖が水分を吸収して寒天がうまく溶けないことがあります。
別の鍋に入れて弱火で温めたあんに、寒天液を少しずつ加えて溶き延ばします。煮立ったら少量の塩を加えて火からおろします。ここで、熱いまま型に入れてはいけません。寒天の温度が高くどろどろに溶けた状態では、あんが重みで沈んでしまいます。しかし、冷めてくると寒天の分子同士が絡み合い、網の目ができます。そこにあんが引っかかるので分離しないのです。ゆっくりかき混ぜながら熱をさましたあと、型に入れて冷蔵庫で冷やしてください。
加熱するときも冷ますときも「じっくり丁寧に」が基本。つやよく仕上げた水ようかんで涼しさを演出しましょう。
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