消化を助ける大根
もちは消化に時間がかかります。食べ過ぎて、胃がもたれてしまった方もいるのではないでしょうか。おもち3個で茶わん1杯半のご飯に相当するカロリーなので、間食にしては量が多すぎます。
もちの主成分のでんぷんは、網目のようにからみ合った構造で、独特の粘りのもとにもなっています。からみ合ったデンプンの鎖を細かく断ち切らなければならないので消化が大変です。
そこで、鎖を断ち切って消化を助けてくれるのが、大根に含まれる「アミラーゼ」という酵素。大根おろしを焼きもちに添えたり、からめたりして、辛みとともにおいしく味わいましょう。
ちなみにアミラーゼは大根のほか、ヤマイモにも多く含まれています。ヤマイモを生で食べても消化がいいのは、アミラーゼがふんだんに含まれているからです。
消化がいい大根は、腹に「あたらない」。これが芝居の当たらない「大根役者」の語源とする説も。おなかの中では立派なわき役です。
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