特徴を考えて使おう
料理をするとき、なべをきちんと使い分けしているでしょうか。作る量に応じて大きさだけで選んだり、日ごろから使い慣れたものばかりを用いている方も多いのではないですか。今回はなべについて考えてみましょう。
まず、アルミ製のゆきひらなべ。軽くて使いやすいなべです。このなべの特徴は、表面に凸凹を付けて表面積を広くしていること。これで、材料への熱の伝わり方が早くなり、青菜をゆでたり汁物を作るなど、さっと火を通したいときに便利です。
一方、厚みのあるなべは、熱がゆっくりと伝わります。急速に熱する調理には向きませんが、加熱むらが少なく、材料の一部がこげてしまうことが少ないのです。保温力にも優れていて、熱を逃さずに温かさを保ってくれます。ですから、煮込み料理やソース作りに適しているのです。
ただし金属製のなべは酸がやや苦手です。酸が不可欠なジャム作りなどの場合は、酸の影響を受けないホーローなべを使うとよいでしょう。なべの使い分けも大切なことです。
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