バランスとタイミング
バランスとタイミングが重要になる料理が「親子どんぶり」です。材料も作り方も簡単なのに、なかなか思い通りに仕上がらない。煮汁が多すぎて水っぽくなったり、卵が固まって味気なくなったり…。ポイントは、ご飯に絡ませる煮汁の量です。きちんと計量することが肝心です。
火が通りやすいよう薄く切った鶏肉を、1人分当たり約50mlの煮汁に入れます。タマネギから水分が出て、煮汁はいったん増えますが、徐々に煮詰まります。最初の量と同じ程度になったときが、仕上がりの目安です。ご飯との絡み具合が最もよい量です。
ここが、とき卵を入れるタイミングです。ガスの火があたりにくいなべの中心部から円を描くように外側に向って流し入れ、なべに卵がくっつかないよう、軽く揺すります。中心部が半熟になったら火を止め、手早くふたをして約30秒蒸らします。時間をかけ過ぎると卵がかたくなってしまいます。
やや硬めのご飯に、ふんわり半熟の卵とほどよく染み込んだ煮汁が一体感を生む親子どんぶりに挑戦してください。
●親子どんぶりの材料(2人分)
とりむね肉(皮なし)・・100g
酒・・・・・・・・・小さじ1
だし・・・・・・・カップ1/2
砂糖・・・・・・・大さじ1/2
塩・・・・・・・・・・・少々
しょうゆ・・・・・・大さじ2
酒・・・・・・・・・大さじ2
みりん・・・・・・・大さじ1
たまねぎ・・・・・・中1/2個(100g)
みつば・・・・・・・・・4本
卵・・・・・・・・・・・2個
焼きのり・・・・・・・1/4枚
ごはん・・・・・・・・350g
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