しっとり? カラッと?
ご飯、牛乳の加熱や冷凍食品の解凍などにに重宝な「電子レンジ」。でも、「食品に必ずラップを」と思っている人が多いのではありませんか。
電子レンジは、火を使って食品を熱するのではなく、マイクロ波によって食品内部の水分を発熱させています。ですから、レンジにかけた食べ物の中からは、温められた水分が蒸発して外部へ出てくるのです。
ラップで包まれていると、蒸気で蒸し煮状態になります。水分が蒸発してしまうとパサパサになるご飯にはラップが必要です。肉まんや煮物なども同じです。
ところが、コロッケやトンカツの揚げ物を、ラップで包んだままレンジで温めるとどうなるでしょう。内部から出てきた蒸気が衣に付いて、べたっとしてしまうのです。この場合、ラップは禁物。逆に、水分や油を吸い取るように、皿にペーパータオルを敷いた方がよいのです。
「レンジでチン」は簡単です。でも、しっとり蒸すのか、カラッと仕上げるのか考えて、ラップの使い分けは的確にしましょう。
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