かゆさとぬめりを防ぐには?
山で採れるヤマイモに対して、里で栽培したのがサトイモ。独特のつるりとした口当たりが特徴。でも、手がかゆくなったり、ぬめりで調理しにくかったりと悩みもあります。
かゆさの原因は「シュウ酸カルシウム」という物質。サトイモの表面近くに多く、その結晶が皮膚を刺激するのです。イモの表面の水分を取り除き、乾いた手で扱うなど、できるだけ皮膚にイモの液汁がかからないようにします。
次にぬめり。タンパク質と糖質とが結合した糖タンパクが正体です。ゆでると空気を包み込んだまま膨張して、ふきこぼれの原因にもなります。ぬめりを抑えるためには、イモを塩でもんでからゆでましょう。粘りの成分が固まり沈みます。ただサトイモのぬめりは滑らかな口当たりのもとにもなります。完全に取らなければと神経質になる必要はありません。
親イモに子イモができ、そこに孫イモがつくというように増えていくサトイモは、子孫繁栄の象徴となる縁起もの。お祝い事の食卓にもどうぞ。
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